昨年10月に80歳で亡くなった作曲家筒美京平さんの追悼コンサート「ザ・ヒット・ソング・メーカー筒美京平の世界inコンサート」が17、18日に東京国際フォーラムホールAで開かれた。麻丘めぐみ(65)、郷ひろみ(65)、ジュディ・オング(71)らゆかりの歌手総勢30組が出演。時を経ても色あせない筒美さんのヒット曲を歌いつなぎ、詰めかけたファンを魅了した。
追悼コンサートは伊東ゆかり(74)の「ブルー・ライト・ヨコハマ」で幕を開けた。いしだあゆみ(73)が1968年に歌って大ヒットし、筒美さんにとってヒットチャートで初めて1位を獲得した作品だ。持ち歌の「誰も知らない」も歌った伊東は「筒美先生にアドバイスを受けながら、叱られながら、レコーディングしたことを思い出します」と懐かしげに振り返った。
筒美さんは生涯で約3000曲を作曲。手掛けた作品の総売り上げは、国内作曲家歴代1位の7600万枚を記録した。2日間のコンサートでは、1960年代から半世紀にわたって活躍した筒美さんの名曲の中から代表作49曲が披露された。
70年代を代表するアイドルだった麻丘は赤いドレスで登場。デビュー曲の「芽ばえ」と73年のヒット曲「わたしの彼は左きき」を熱唱。当時の振り付けも再現し、「筒美先生の楽曲に出会えたのは、私にとって誇りです。これからも大切に歌っていきます」と天国の恩師に語りかけるようにあいさつした。
ステージには浅田美代子(65)、太田裕美(66)、庄野真代(66)、中村雅俊(70)、野口五郎(65)、松本伊代(55)、夏木マリ(68)、早見優(54)ら豪華な面々が次々と登場。筒美ワールドの魅力を、それぞれ思いを込めた歌唱で届けた。新型コロナ感染防止対策のため、ファンは声援に代えて、大きな拍手を送った。
デビュー曲の「男の子女の子」や「よろしく哀愁」などの筒美作品を歌った郷は「たくさんの拍手をありがとうございます。素晴らしい歌手の方々が出てこられて、なかなかこうした機会はありません。一番喜んでいらっしゃるのは、京平先生じゃないかと思います。言いたくないんですが、『男の子女の子』から50年です。50年たっても色あせることなく歌えるのは、京平先生の素晴らしい才能なんだなと思います」と感慨深げに話した。
平成生まれの生まれの武藤彩未、早見優らとの共演に感激
○…ソロ歌唱が続いたステージでは、早見や松本、森口博子(52)、武藤彩未(24)の4人が「17才」の大合唱で盛り上げた。同曲は伝説のアイドル、南沙織さん(66)が1971年に歌ったデビュー曲。武藤は「平成生まれの私ですが、80年代の音楽をずっと聴いてきました。夢のような舞台で心を込めて歌わせていただきました」と大感激だった。
故尾崎紀世彦さんに代わって「また逢う日まで」を歌った松崎しげる(71)は「京平先生とは何曲ご一緒させていただいたことか。いまだに思い出深い曲ばかりです」としみじみと話した。
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