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Tuesday, May 25, 2021

「Girl Games 2.0」を巻き起こせ:90年代にならう、女の子をエンパワメントするゲーム産業革命 - WIRED.jp

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ドリュー・ダケシアン

オレゴン州ポートランド出身のフリーの文章家。フェミニズムや社会正義が人生の意外な側面で果たしうる役割について掘り下げた文章を書くことを好む。

好むと好まざるとにかかわらず、バービーが常に「ゲームチェンジャー」的な存在だったこと、そしてそれがウェストラインをもつ初めての人形だったという理由だけによるものでないことは誰も否定できないだろう。1990年代半ば、バービーは文字通りゲーム──コンピューターゲーム──を変えた。

女性は、アーケードゲームや初期のコンソールベースのビデオゲームの開発に極めて重要な役割を果たした。他方、パソコンゲーム産業においては、男性が人数・地位共に女性を上回り、彼らのほとんどが女の子向けゲームの将来性に常に懐疑的だった。

やがて時がたち、さまざまな調査から女の子たちが「MYST」や「The Oregon Trail」のようなコンピューターゲームを好んでプレイしていることがわかってきた。女の子向けのゲームが単に不足していたせいだ。言い換えれば、そこに手つかずのマーケットがあるということだった。

こうして1996年10月、マテル・メディア(Mattel Media)からCD-ROMで『バービー・ファッション・デザイナー』が発売された。このゲームの基本的なコンセプトは実に単純明快だった。プレイヤーはバービーの服をデザインし、それを特別な用紙でプリントアウトして人形に着せることができるのだ。

バービー以前にも女の子向けに売り出されたゲームはあったが、この作品がいわゆる「女の子向けゲーム」として初めて成功したことで──その売り上げはこの年最も人気のあったゲームのいくつかを2カ月以内に上回ったと言われている──競合他社も女の子向けゲームの開発をすべきだと考えるようになった。

1996年にSidewalk Studiosが「The Baby-Sitters Club Friendship Kit」を、1997年にはThe Learning Companyが「The American Girls Premiere」を発売。Her Interactiveは少女探偵ナンシー・ドルーの本をもとにしたミステリーアドヴェンチャーゲームを開発し、その第一弾を1998年にリリースした。

数十年にわたって女児とゲームについての研究を続けている、ペンシルヴァニア大学のヤスミン・B・カファイ教授は、「バービー・ファッション・デザイナー」が「完全に流れを変えた」と言う。バービー以前は「女の子が遊ぶ世界を考慮したゲームはほとんどありませんでした」

女の子たちがゲームに求めるふたつの要素

多くの女の子向けゲームがバービーからもっと露骨にヒントを得ていて、型にはまった女の子らしいテーマに的を絞っていた。こうしてつくられたゲームは、どれも似通った、いかにも女性っぽいパッケージに入っていたことから、からかい半分に「ピンク・ソフトウェア」というあだ名で呼ばれ、好意的に迎えられたとは言い難かった。

というのも、これらのゲームは、女の子はこういうことに関心をもつに違いないという伝統的概念に迎合していたために、彼女たちの社会的・文化的につくられた性にふさわしい振る舞いと感性に関する既存の思い込みを強化すると思われたからだ。

女の子向けゲームをつくるというアイデアが最初に勢いを増し始めて以来、ほとんどの女の子は「Doom」や「Quake」のようなゲームを嫌うということが一貫して広く受け入れられた考え方だった。つまり女の子向けゲームは、当時長らくシェアを支配していた一人称視点シューティングゲームとは根本的に違うものでなければならないと考えられていた。

だが、想定される消費者が本当に好むコンテンツタイプについて、パソコンゲームの世界に女の子たちにふさわしい場所を切り開きたいと願っていた女性たち(と少数の啓かれた考えの男性たち)は、頭の古い男性たちとはかなり違う考えをもっていた。後者が女の子は化粧やゴシップに惹かれるという想定の下にゲームをつくっていたのに対して、前者は女の子はふたつの要素──自分と似た点があるために理解したり共感したりできることと、問題を解決すること──をもつゲームを待ち望んでいると考えていた。

「女の子たちが求めているのは……よくできたストーリーと信頼できるキャラクターを備えたマルチメディアゲームです。プレイレヴェルが操作できて、親しみやすいけれどチャレンジングでもある環境のなかに入って行き、状況に応じて問題を解決していくような、そんなゲームです」。これはHer Interactiveの商品開発部長だったシェリ・グレイナーが1997年に『ロサンジェルス・タイムズ』に語った言葉だ。

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