
群馬県富岡市在住のパティシエ、神戸夏紀さん(27)が、群馬県の女性として初めて国が定める「洋菓子製造作業」1級菓子製造技能士の検定試験に合格した。食品に関する知識とデコレーションケーキを作る高い技術が評価された。現在、高崎市内の洋菓子店に勤務しており、「『夢はケーキ屋さん』という女の子たちの目標になれるよう、さらに腕を磨きたい」と意欲を見せている。
小学校低学年の頃から、ケーキや菓子を作る「パティシエ」になりたかったという神戸さん。菓子パンやクッキーを作ってくれた母親の手伝いをすることで関心が高まっていったと当時を振り返る。
富岡実業高で食品に関する基礎を学び、東日本製菓技術専門学校(前橋市)で、ケーキ作りをはじめとするさまざまな知識を習得した。卒業後、高崎市内の洋菓子店に就職し、技術を高めた。
群馬県で同技能士の検定試験を実施する県職業能力開発協会によると、同技能士の検定試験は菓子製造技術の底上げを目的に1975年に始まったという。
検定試験では、衛生管理や栄養学などを問う筆記に加え、規定の重さに合わせたチョコレートを作ったり、あめ細工でバラの花を仕上げたりする実技など、ケーキ作りの総合力が試される。神戸さんは検定初挑戦で見事合格した。
県産業人材育成室によると、洋菓子製造作業の1級菓子製造技能士は、88年に県内最初の合格者が出た。現在群馬県には神戸さんを含め11人の合格者がいて、神戸さんが唯一の女性。和菓子製造作業の1級菓子製造技能士の県内合格者は31人おり、そのうち9人が女性だという。(細井啓三)
「夢見る女の子の目標に」 洋菓子1級製造技能士 初挑戦で合格 県内女性初 ケーキ作りの腕磨く27歳(上毛新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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