福岡県では10月15日、飲食店への時短要請など独自措置が全面解除された。日常が戻りつつあるが、営業再開を両手を挙げては喜んでいられない現状もあった。 【画像】時短要請の解除で営業再開した屋台が並ぶ 服部誠太郎福岡県知事: 10月14日、木曜日を持ちまして(時短要請を)解除することを決定いたしました。そしてリバウンドを防いでいく、このことが極めて重要であると思います 10月11日、福岡県は、飲食店への時短要請など独自措置の解除を発表した。2カ月半ぶりの全面解除となる。 10月15日午後9時過ぎの福岡市天神。 福岡市の条例で、午後5時から店の準備を始めなければならない屋台。解除前までは、天神地区で10店ほどが営業していた状態だが、この日は30店以上が営業していた。 博多っ子純情屋台「喜柳」・迎敬之さん: 全然違う。午後9時までだと(通常営業の)3分の1上がればいいところ。常連も来てくれたし、観光客も結構入っている 屋台の客: おいしかった。 (Q.どこから来ましたか?) 東京 屋台の客: 待ちに待っていた そして同じ時間帯の繁華街、中洲。 中心部で営業している酒店の店内は、慌ただしくなっていた。営業を再開したスナックやクラブなどから配達の依頼が相次いでいた。 オーリック中洲店・緒方尚さん: 午後8時くらいからバタついてきた。おそらく全部の店が開いてきたんじゃないか 同じく中洲の花店にも、営業を再開する店への贈り物などの注文が次々と舞い込んでいた。 ABCフラワーJapan・志岐貴之店長: きょうは活気があって、いい感じ。きょうに合わせて開店とかお祝いをするお店が多くて、バタバタ 花を買いに来た人: 誕生日祝いとかできなかったから、遅れたけどお祝いしましょうと
スタッフが戻らず人手不足に…県の制度に疑問も
しかし、営業再開を両手を挙げては喜んでいられない現状もある。 中洲のクラブ「ロマネ」は、約2カ月半ぶりに営業を再開した。 クラブ「ロマネ」のママ・竹下美由紀さん: 通常営業が、きょう(15日)からできるということで、率直にはうれしい気持ち 店は、2020年から緊急事態宣言などに伴う要請に全て応じてきた。2021年に入って通常営業ができたのは、わずか2カ月ほどしかない。 クラブ「ロマネ」のママ・竹下美由紀さん: 営業するとなっても、スタッフが戻ってこない現状が続いている。昼間の仕事にシフトチェンジしている女の子がほとんど。夜の方には戻らない状況。1年もあれば、さすがに休業補償を払える限界もありますし いつ営業を再開できるか分からない状況の中、多くのスタッフが店を辞めてしまい、人手が足りない。 さらに、福岡県の制度にも疑問を感じている。 クラブ「ロマネ」のママ・竹下美由紀さん: 急にゴールドステッカーに移行というかたちになったので、うちも申請しているけど、間に合っていない状況 「ゴールドステッカー」とは、福岡県が推し進めてきた飲食店などへの認証制度だ。 約40項目の感染対策をクリアした店は、支援金5万円とともに、時短要請中も1時間の営業時間の優遇が受けられた。 しかし、結局認証を受けられたのは、申請した1万5,000店のうち8,000店余りだった。 そもそも半分近くの店が申請すらしていない。 竹下さんも数日前に申請はしたものの、制度の実効性に疑問を感じている。 クラブ「ロマネ」のママ・竹下美由紀さん: 食事をする飲食店は、チェック項目が分かりやすいけど、こういう(クラブのような)店になると厳しくて、飲み屋などは難しい。そう言っている間に解除、通常営業ができるようになったので、「あのステッカーは必要だったのか」と言っている店もある 福岡市中央区大名のバー「ヒバリ」は、まだ認証制度の申請をしていない。 バー「ヒバリ」・丸林英樹さん: まず(認証制度を)知らなかったのが多かったと思う。青色のステッカーはもらっていたけど、ゴールドとの違いが分からなくて、出遅れてしまって さらに、申請するにしても店が狭いため、県が認証制度で求める対策をできるか自信がなかったという。 バー「ヒバリ」・丸林英樹さん: 次の波、第6波が来る可能性もあるので、それまでにはできるように、皆でやれることはやった方がいい
2カ月半ぶり“全面解除” にぎわい見せる夜の街 「女の子が昼の仕事に…」人手不足の問題も【福岡発】(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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