病気やけがで髪の毛を失った子供たちが使う医療用かつらを作るために自分の髪を寄付する「ヘアドネーション」に協力しようと、この春新城市立千郷中に入学する久保田煌也(こうや)さん(12)が1日、愛知県豊川市の美容院で3年間伸ばし続けた髪をカットした。久保田さんは「髪の毛が生えない子を笑顔にするために伸ばしてきた。これからも機会があれば伸ばしていきたい」と話した。
久保田さんが髪を伸ばし始めたのは3年前。母の久子さん(41)が髪を寄付していることがきっかけだった。だが、伸ばし始めると以前は短髪だったせいか、小学校の先生や友達から「女の子みたいだな」「髪を切ってこい」などと何度も言われたという。久保田さんは髪を切らない理由を繰り返し説明し、伸ばし続けてきた。
自宅では「人にあげるものだから、少しでもきれいな髪に」という久子さんの思いがあり、高級シャンプーで洗髪。髪がある程度長くなってからは、久子さんにドライヤーで乾かしてもらうこともあったという。久子さんは「たまに三つ編みにして楽しみました」と話す。
約60センチまで髪が伸び、4月からは中学生になることから、久保田さんは散髪を決意。ヘアドネーションが可能な豊川市開運通の美容院「アキリオ」で1日朝から、髪を切った。散髪中はやや緊張した様子だったが散髪後は「かっこよく切ってくれた。気に入ってます」と笑顔を見せた。
久保田さんの髪はヘアドネーション活動に取り組む団体に送られる。【渡辺隆文】
友人ら「髪切れ」「女の子?」 説明続け3年、新中学生60cmの真心 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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