知床半島沖で起きた観光船の沈没事故で、亡くなった乗客のうち東京から訪れていた3歳の女の子と父親の遺体が家族に引き渡されるため、2日午後に安置されていた施設を出発しました。
今回の沈没事故では、これまでに乗客14人が亡くなっているのが見つかり、斜里町の運動施設には遺体が安置されていました。
町によりますと、このうち東京・葛飾区の加藤七菜子さん(3)と父親の加藤直幹さん(35)が家族に引き渡されることになり、2人の遺体が2日午後3時前、施設を出発しました。
一緒に乗船していたとみられる母親は依然、見つかっておらず、捜索が続けられています。
親族の男性によりますと加藤さん一家は、会社の休暇を取り、函館や洞爺湖など道内を1週間かけてめぐる旅行中で、事故当日の夕方には東京に戻る予定だったということです。
町によりますと、亡くなった人が安置されていた斜里町の運動施設は、2日までに全員が家族へ引き渡され、閉鎖されるということです。
一方、施設の入り口に設けられた献花台も撤去されることになりましたが、依然として各地から多くの人が花を手向けに訪れていることから、希望があった場合は、職員が代わりに受け取るということです。
斜里町の北雅裕副町長は、亡くなった人を安置していた施設を閉鎖することについて「亡くなった方々がご家族の元へ帰ることができたのは、施設を預かる身としては胸を撫で下ろしたというのが正直なところです」と話していました。
その上で、行方が分からない乗客の捜索が続いていることについて「きょうも風が冷たく、海の中も相当寒いと思う。1日も早く家族の元へ帰ってほしい」と述べました。
3歳の女の子と父親が家族の元へ 安置所は閉鎖へ|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
Read More
No comments:
Post a Comment