5年前、千葉県松戸市に住むベトナム国籍の小学3年生の女の子を殺害した罪に問われた保護者会の元会長の裁判で、最高裁判所は元会長の上告を退ける決定をし、無期懲役が確定することになりました。
平成29年、千葉県松戸市の小学3年生でベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が登校途中に連れ去られ殺害された事件では、小学校の保護者会の会長だった澁谷恭正被告(51)が殺人などの罪に問われました。
裁判で検察が死刑を求刑した一方、元会長側は無罪を主張しました。
1審は元会長が犯人だと認めたうえで、「児童を守るべき立場にあるのにその信頼を裏切り、幼い女の子を狙った犯行で、卑劣で悪質だ。日本とベトナムの懸け橋になりたいという夢を抱いて日本語の習得に励んでいたのに無残にも命を奪われた女の子の無念さは察するにあまりある」と指摘しました。
一方で、殺害について計画性が認められず、死刑の選択がやむをえないとはいえないとして無期懲役を言い渡しました。
2審も同じ判断をしたため、元会長が上告していましたが、最高裁判所第1小法廷の深山卓也裁判長は12日までに上告を退ける決定をし、無期懲役の判決が確定することになりました。
殺害されたリンさんの父親のレェ・アイン・ハオさんは「極刑を求めていたので納得できませんが、被告は刑に服して反省してほしい。リンちゃんには裁判が終わったことを伝え、安らかに眠ってほしいと思います」と話していました。
松戸女児殺害事件 最高裁が上告退ける決定 無期懲役確定へ|NHK 首都圏のニュース - nhk.or.jp
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