平成16年に奈良市で小学1年生の女の子が誘拐され、殺害された事件から17日で18年です。
女の子が通っていた小学校では、追悼と命の大切さを考える集会が開かれました。
奈良市の小学1年生、有山楓ちゃん(当時7歳)が下校途中に小林薫元死刑囚に誘拐され、殺害された事件から17日で18年となります。
楓ちゃんが通っていた奈良市の富雄北小学校では、この日に合わせて毎年、命の大切さを考える集会が開かれていて、子どもたちや教諭ら500人あまりが参加しました。
ことしの集会は6年生と各学年の代表が体育館に集まり、ほかの児童は教室に待機して、リモートでつなぐ形で行われ、後藤誠司 校長が「きょうは悲しいが決して忘れてはいけない大切な日です。家族にとってあなたは大切な宝物だということを忘れないでほしい。出会った人との時間を大切に、自分らしく生きてください」と子どもたちに呼びかけました。
そのあと、事件当時の校長が遺族に贈った鐘が楓ちゃんの当時の年齢と同じ7回打ち鳴らされるなか、全員で黙とうしました。
そして、児童の代表が「命はなくしたら二度と手に入れられない。18年前の楓さんは、きょうの私たちと同じように登校して学んでいた。楓さん、あなたはみんなの心の中で生きている。あなたが力強く生きた7年間を忘れません」と述べました。
【子どもの下校見守り】
女の子が通っていた奈良市の小学校や、その周辺では地元の警察と地域のボランティアが協力し、児童の登下校を見守る活動を続けています。
事件から18年にあたる17日は、女の子が通っていた富雄北小学校や周辺の小学校のあわせて19校で地元、奈良西警察署の警察官や県警の交通機動隊員、それに地元のボランティアなどが児童の登下校を見守る活動を行いました。
このうち、富雄北小学校では4人の警察官とボランティアが学校の正門の前や近くの交差点などに立ち、授業を終えて自宅に帰る児童に「気をつけて帰るんやで」などと声をかけていました。
奈良西警察署生活安全課の角谷智子 課長は「事件を風化させないことが何より大事だと思います。一人ひとりが事件を忘れず、楓ちゃんが教えてくれたことを大切にしていけたら」と話していました。
奈良県警察本部によりますと、13歳未満の子どもが登下校中などに見知らぬ人に声をかけられたり、つきまとわれたりしたとして通報があった件数は、ことし1月から10月末までに131件あるということです。
これまでの状況を見ると、▼3年前の令和元年では309件、▼おととしは243件、▼去年は249件などとなっています。
警察ではこうした通報を受けた場合、発生場所や時間のほか、どのように声をかけられたかなどについて県警の公式メール配信サービス、「ナポくんメール」で発信するなどして注意を呼びかけています。
奈良県警察本部人身安全対策課は、「子どもの安全を守るためには地域の目が重要です。子どもが不審な人物から声をかけられている場面などを目撃した場合は、ためらわずに通報して欲しい」としています。
奈良 女児誘拐殺害事件から18年 女児が通った小学校で追悼|NHK 奈良県のニュース - nhk.or.jp
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