5月19日、俳優の新垣結衣さんと歌手で俳優の星野源さんが所属事務所を通じて結婚を発表した。国民的人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で“国民的夫婦”となったみくり&平匡が現実でも夫婦となったとあって、日本中が驚きと祝福の声に包まれている。 【漫画を読む】星野源×新垣結衣ドラマ原作・契約結婚から本当に結婚した「その後」 そんななか注目を集めているのが、星野源さんが2020年5月に上梓した自身4作目のエッセイ集『いのちの車窓から』(KADOKAWA)だ。この中で「新垣結衣という人」と題して、彼女ついて素敵だと感じたことを綴っている。
「本当に普通の女の子」
冒頭は、星野さんが「僕はプロの独身なんで」というセリフを言いながら、顔の横で握りこぶしをつくったら、「プロの独身?」と聞き返しながら新垣さんも同じポーズをとったときのことを回想している。 顔の横に握りこぶしをつくるのは星野さんのアドリブだった。それを間髪入れずに真似した新垣さんの反応の良さに星野さんは感銘を受けたという。これはもちろん新垣結衣という俳優の力によるところが大きいのだろうが、このシーンが二人での撮影のファーストカットだったというのだから、相性の良さを感じさせるエピソードだ。みくり&平匡のあの空気感は、二人がもともともっている相性の良さによって生み出されたものなのかもしれない。 星野さんは、新垣さんは「本当に普通の女の子」だという。有名俳優がもっている威圧感がなく、<おとなしいけれど、現場で面白い話が生まれれば一緒に笑うし、話しかけると気さくに話してくれる。ただ、相手のテリトリー内に侵入することは決してしない。ニュートラルな状態でただそこにいる>と。 「普通」であることは、芸能界という特殊な環境ではとても難しいことについても綴られている。そのなかにあって、その「普通」を獲得した新垣結衣という人のすごさを称えて、最後にこの一文で締められている。 <あなたは本当に素敵な、普通の女の子である>
「こういう時に恋が生まれるのだなと思った」
「普通」であることを大切にするのは、星野さん自身も意識しているように見える。彼の最初のエッセイのタイトルには「生活」という言葉があり、「逃げ恥」の主題歌『恋』の歌い出しの中にも「暮らし」という言葉がある。 そして、この『恋』の歌詞が誕生したきっかけも、「日常」の風景からであることが『いのちの車窓から』の中で言及されている。 季節を感じる余裕もないほど忙しい日々の中で、仕事の合間に近所を散歩したときに、団地の日常の風景を目にしてようやく季節を感じることができ、色めきだした景色のなかで、<ふと誰かの手を握りたくなった。キスをしたり、抱きしめたり、肌を重ねたくなった。こういう時に恋が生まれるのだなと思った>と綴っている星野さん。 吊り橋効果のようにドラマチックな状況下で人は恋に落ちやすいというが、何でもない日常の風景が輝き出す瞬間もまたドラマチックである。 日常からかけ離れた芸能界にあって「普通」の輝きを放っている新垣さんだからこそ、星野さんは恋をすることがきたのかもしれない。
佐伯 慧
新垣結衣は「本当に素敵な、普通の女の子」。星野源がエッセイで明かしていた思い(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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