ダルシー・リー、BBCニュース
英王室のサセックス公爵ハリー王子(36)とメガン妃(39)は6日、第2子の女の子が4日に生まれたと発表した。ハリー王子の祖母エリザベス女王の愛称「リリベット」と、母ダイアナ元妃の名前にあやかり、「リリベット・ダイアナ」と名づけたという。
サセックス公爵夫妻によると、「リリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー」ちゃんは6日午前11時40分、米カリフォルニア州サンタバーバラの病院で生まれた。体重3487グラムで、母子共に健康だという。今は「自宅に落ち着きつつある」と夫妻は発表した。名前はエリザベス女王の愛称と、赤ちゃんの「最愛のおばあさま」故ダイアナ元妃にちなんだもので、愛称は「リリ」になるという。
夫妻は赤ちゃんの写真を公表していないが、自分たちのウエブサイト「アーチウェル」で、「6月4日に娘リリがやってきました」、「あらゆる想像を超えた素晴らしい子で、世界中から寄せられた愛や祈りに引き続き感謝しています」と書いた。また、お祝いの品の代わりに、女性や少女を支援する組織について学んだり、そうした組織を応援ほしいと呼びかけた。
英王室バッキンガム宮殿は、「女王と皇太子、コーンウォール公爵夫人(皇太子妃)、ケンブリッジ公爵(ウィリアム王子)夫妻は連絡を受け、みな大喜びしている」と発表した。
リリベットちゃんはエリザベス女王にとって11人目のひ孫。王位継承権はチャールズ皇太子、ウィリアム王子と子供3人、ハリー王子と息子アーチーちゃんに次いで8位になる。9位は女王の次男アンドリュー王子。
リリベットちゃんの祖父、チャールズ皇太子とカミラ夫人はツイッターで、「リリベット・ダイアナの誕生を祝います。ハリーとメガンとアーチー、おめでとう」とツイートした。
ハリー王子の兄ウィリアム王子夫妻は、「リリちゃん誕生のうれしい知らせに、みんな大喜びしています」とコメントした。
ボリス・ジョンソン英首相や最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首も、サセックス公爵夫妻に祝意を伝えた。
メガンさんが第2子妊娠を発表した際の白黒写真を撮影した、メガンさんの友人ミサン・ハリマンさんは、「リリベットが生まれた! 勇敢な友だちと、素敵な家族、おめでとう!」とツイートした。
ハリー王子とメガン妃は2018年5月にウィンザー城で結婚。長男アーチー・ハリソン・マウトバッテン=ウィンザーちゃんは、翌年生まれた。
夫妻は2020年3月に王室としての公務から退き、アメリカに移住した。リリベットちゃんはアメリカで生まれたため、アメリカ大統領になる資格もある。一方で、兄アーチーちゃんと同様、王室の100年以上前の規則に従い、祖父チャールズ皇太子が即位するまでは「王女」「殿下」の称号は与えられない。
ハリー王子は先月、英王室の子育ての方法について批判的に発言。「遺伝的な苦痛や苦しみが受け継がれている」として、「自分がつらい思いをしたのがもしかして、父親や両親が幼いころに苦しんでつらい思いをしたからだというなら、自分はその悪循環を確実に断ち切って、自分の子供たちに引き継がないようにする」と述べていた。
メガンさんは昨年11月、7月に流産を経験していたと米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿で発表。流産は「耐え難いほどの悲しみ」だったものの、流産について表立って発言することはいまだにタブー視されていると指摘。それでも「勇敢に体験を語る」人たちがいるおかげで、「ほかのみんなも同じように真実を話せるようになる」と書いていた。
「リリベット」とは
「リリベット」という名前は、エリザベス女王が幼かったころに自分の名前を正確に発音できなかったことに由来する。祖父の国王ジョージ5世は、小さい孫娘の真似をして愛情を込めて「リリベット」と呼ぶようになり、やがてそれが愛称として家族内で使われるようになった。
女王の夫で今年4月に亡くなったフィリップ殿下も、妻を「リリベット」と呼び、結婚式の後には義理の母となったエリザベス王妃(当時)に「自分にとって絶対的に真実なのは世界でリリベットだけです」と書いていた。
ハリー王子の娘リリベットちゃんのミドルネーム「ダイアナ」は、王子が12歳だった1997年に自動車事故で亡くなった母ダイアナ元妃にちなんだもの。リリベットちゃんのいとこ、シャーロット王女(ハリー王子の兄、ウィリアム王子の長女)のミドルネームは「エリザベス・ダイアナ」だ。
英タブロイド紙サンの王室担当編集長だったダンカン・ラーコムさんは、「これほど王族らしい名前はめったにない」とBBCに話した。「ハリーとメガンが最初の娘につけた名前は、サセックス公爵夫妻が王室を離脱して以来、最初でもしかして唯一の、意味あるオリーブの枝(和解の申し出)だ」と話した。
ハリー英王子とメガン妃、女の子の誕生発表 - BBCニュース
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