<メーガン妃との間に第2子が誕生。ファーストネームはエリザベス女王のごく身近な人向けの愛称「リリベット」>
イギリスのヘンリー王子とメーガン妃は6月6日、第2子となる女の子が生まれたと発表した。名前は「リリベット・ダイアナ・マウントバッテン・ウィンザー」。略して「リリ」と呼ばれることになると見られる。
夫妻は声明の中で、第2子は「これまでの想像を上回る大きな存在」だと述べた。
名前はヘンリーの祖母であるエリザベス女王と、1997年8月に死去した母、ダイアナ元妃にちなんで付けられた。
ファーストネームのリリベットはエリザベスの短縮形で、王室内で使われているエリザベス女王の愛称だ。
エリザベス女王の名前は、母のエリザベス皇太后にちなんで付けられた。「リリベット」という愛称は女王が幼い頃から使われてきたと、過去何十年にもわたって王室の旅行に同行してきた写真家のアーサー・エドワーズは言う。
女王がまだ子供で王位継承権も1位ではなかったころは、手紙の署名も「リリベット」だった。
当時、祖母のメアリー皇太后に送った礼状にはこう書かれている。「大好きなおばあさまへ。かわいいドールハウスをどうもありがとうございました。とても気に入りました。まず食堂とホールの部分を出しました。リリベットより愛を込めて」
女王の父ジョージ6世(兄エドワード8世がいわゆる『王冠をかけた恋』で退位したため王となった)はかつてこう述べていた。「リリベットは私の誇り、マーガレット(エリザベス女王の妹)は私の喜び」と。
フィリップ殿下も女王をそう呼んだ
今年4月に逝去した夫のエディンバラ公フィリップ殿下も、しばしば女王のことをリリベットと呼んだ。
葬儀のためウェストミンスター寺院へと運ばれたフィリップ殿下の棺には「愛に満ちた思い出とともに、リリベット」と書かれた女王からの手紙が添えられていたという。
フィリップ殿下の伝記の著者であるイングリッド・スーアードは本誌に対し、「(リリベットという愛称は)非常にプライベートな名前だ」と語った。
「知る人ぞ知るという名前で、フィリップ殿下が女王を呼ぶ時の名前であり、女王自身が親族、それもごく近しい間柄の相手への(手紙の)署名として使ってきた名前だ」
スーアードはこうも述べた。「チャールズ皇太子が女王のことをリリベットと呼ぶとは思えない」
英王室の人々に関する著書のあるロバート・レイシーがサンデー・タイムズに語ったところによれば、フィリップ殿下は女王のことをよく「キャベツ」と読んでいたという。
さてヘンリー王子夫妻の第2子に話を戻すと、ミドルネームの「ダイアナ」は、もちろん、母であるダイアナ元妃にちなんだものだ。
ダイアナ元妃ことダイアナ・フランセス・スペンサーは1961年に生まれ、のちにチャールズ皇太子と結婚した。
ヘンリー王子夫妻に女の子誕生 名前にこめた亡き母への想いと王室への未練 - Newsweekjapan
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