神戸市北区の路上で2010年10月、私立高校2年の堤将太さん(当時16)が刺殺された事件で、当時17歳だった愛知県のパート従業員の男(28)=殺人容疑で逮捕=が、「(堤さんが)女の子と一緒に話しているのを見て腹が立った」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。
兵庫県警によると、堤さんは10年10月4日夜、北区筑紫が丘4丁目の自動販売機付近に座って当時中学生だった女性と話していたところ、10メートルほど離れた場所に座っていた人物に突然襲われた。堤さんから促され、現場から逃げて難を逃れた女性は県警の調べに「知らない男だった」と説明したという。
凶器のナイフは事件6日後に約100メートル離れた住宅街の側溝で発見され、県警の調べで、事件前月に現場近くのスーパーで販売されたものと判明した。
逮捕された男は事件当時、現場近くの親類宅で暮らしていたとみられる。県警は、男が堤さんらを一方的に認識していた可能性もあるとみている。
捜査関係者によると、男は事件の数カ月前、兵庫県外の高校を退学していた。事件当時は神戸市北区の親類宅に身を寄せていたが、事件後ほどなくして離れ、県外に出たという。
今月4日に逮捕された時点では、愛知県内の自宅近くでパートとして働き、勤務先の施設内の店舗の売り上げをまとめるなどの仕事をしていたという。
逮捕容疑は10年10月4日夜、神戸市北区筑紫が丘4丁目の路上で、堤さんの体をナイフで複数回刺すなどして殺害したというもの。捜査関係者によると、男は容疑を認めているという。
これまでの捜査で、堤さんの着衣に付着していた微物のDNA型が、男のものと一致したという。
「女の子と一緒で腹立った」 神戸高2刺殺で容疑者供述 - 朝日新聞デジタル
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