平成9年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件で、小学4年生の女の子が殺害されてから23日で25年です。
女の子が通っていた学校に植えられている桜の木の前で父親が取材に応じ、「重い25年でしたが、遺族に区切りはありません。これからも自分のペースで頑張って生きていきたい」と語りました。
平成9年に神戸市須磨区で起きた児童連続殺傷事件で、小学4年生だった山下彩花さん(当時10)が、当時14歳の少年に金づちで頭を殴られ、1週間後の3月23日に亡くなりました。
通っていた小学校に当時の同級生や保護者、先生が平成15年に「彩花桜」と名付けた1本の桜の木を植えていて、今月、父親の山下賢治さん(73)が取材に応じました。
大きく育った桜のそばには、「ずっとそばにいるよ 姿は見えなくても」ということばが記されたプレートがあります。
母親の京子さんが彩花さんの気持ちを想像したことばだということで、山下さんは「山下彩花という女の子が元気に生きていたことを忘れないでという思いが込められています。妻は5年前に亡くなりましたが、彩花と一緒に桜から見守ってくれているんじゃないかな」と述べました。
事件から25年となることについて、山下さんは「長く重い25年でした。重い十字架を背負ってきた気持ちで、これからも同じだと思います。遺族に区切りはありません。今、地域で少年野球のコーチをやっていますが、これからも自分のできることを自分なりのペースで、彩花が喜んでくれると思って頑張って生きていきたいです」と語りました。
神戸 山下彩花さん殺害から25年「遺族に区切りはない」|NHK 兵庫県のニュース - nhk.or.jp
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