男の子は青、女の子はピンクなどと、幼い頃から当たり前のように分けてしまうことが、無意識のうちに「男らしさ」「女らしさ」を植え付けてきたのでは――。そんな問題意識で、子どもへの接し方を変えようという取り組みが、保育現場で始まっています。
ただ、行事の中には、七夕の伝説のように男女をテーマにしたものも多く、悩むケースもあります。模索する現場の取り組みを取材しました。
名古屋市の保育園で保育士として働く天野諭さんは昨年、保育士でつくるグループ「にじいろ保育の会」を立ち上げた。
メンバー約30人の多くは、LGBTQ(性的少数者)の当事者だ。幼い頃に「つらい」「やりづらい」と感じた経験を、保育の現場で生かせると感じ、問題提起をしやすいように会を立ち上げた。
天野さんには双子の姉がいる。男子と遊んだ記憶はあまりなく、姉にくっついて、女子の輪のなかでおままごとをして遊んだ。
だが、「お仕事行ってきて」と輪の外に出され、離れたところでじっと待っていた記憶がある。子どもながらに生きづらさを抱え、「イルカのように自由に泳ぎたい」と思っていたが、幼稚園で将来の夢を聞かれると、大人の顔色をうかがいながら「大工」などと答えた。
保育士になって感じるのは…
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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]
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