中東や日本など世界5カ国に住む10歳の女の子の「日常」を描いた短編集。
サウジアラビア人のサルマは、父に第一夫人がおり、母が第二夫人であることに気づく。外出にはベールの着用が必要で、大好きなサッカーも気軽にできない。モロッコ在住で本好きのハビーバは、祖母の友人から「本は男の持ち物だ」と言われ、あぜんとする。
旧態依然の慣習が姿を消した日本にも根深い偏見と悪意が潜み、本作はそれらをあぶり出す。その一方、本作に登場する女の子はみな前向きで、強さと可能性を感じるのが良い。多くの人に手に取ってほしい一冊。(やまじえびね著、KADOKAWA・814円)
【気になる!】コミック『女の子がいる場所は』 - 産経ニュース
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