ベネッセコーポレーションは、2021年1月1日〜9月28日に生まれた新生児を対象とした「たまひよ 赤ちゃんの名前ランキング」を発表した。男の子は「蓮」(主な読み「れん」)が4年連続1位、女の子は「陽葵」(主な読み「ひまり」)が6年連続1位、「紬」(主な読み「つむぎ」)が初の1位となった(陽葵と紬は同数)。
次いで、男の子の2位は「陽翔」(主な読み「はると」)、3位は蒼(主な読み「あおい」)、女の子の3位は「凛」(主な読み「りん」)だった。
男の子の「蓮」は、昨年に引き続き4年連続1位。08年から14年連続でトップ3に入った。「れん」という音の響きや、蓮(はす)の力強く美しいイメージが人気の理由のようだ。
2位の「陽翔」は、読みランキング(男の子)でも「はると」で13年連続1位だった。「明るく元気に育ってほしい」「どこまでも羽ばたいてほしい」などが名付けの由来として聞かれた。
3位の「蒼」は、主な読み「あおい」が男女共通で人気があり、澄んだ空や海を連想させることなどが支持される理由だった。「蓮」「蒼」「樹」「湊」「碧」「律」「暖」など一文字名前がトップ10のうち7つを占めた。
女の子の「陽葵」は6年連続で1位を獲得した。「太陽のように明るく」「向日葵のように真っすぐと」といった願いが込められているようだ。初の1位となった「紬」は「人や縁をつむいでいってほしい」という願いや、漢字の意味としての賢さや根気強さなどに魅力を感じるという理由が聞かれた。18年は11位、19年と20年は5位と順位を上げてきた。
3位の「凛」は、名前の響きのよさや「凛とした女性になってほしい」という願いを込めることが多いようだ。男の子同様、「紬」「凛」「葵」「澪」「杏」など一文字名前がトップ10のうち5つを占めた。
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名前の読み方ランキングは?
名前の読み方のランキングでは、1位の「あおい」、2位の「ひなた」は男女共通で安定した人気があった。3位「つむぎ」は、女の子での人気が高まったことを受け初のランクインとなった。
男の子は「はると」が13年連続1位、女の子は「えま」が初の1位だった。「えま」は海外でも通じる名前、発音しやすい名前として認識されているようで、18年は9位、19年は4位、20年は2位と徐々に人気が上昇した。
漢字のランキングでは、男の子は順位の入れ替わりもあるものの、上位3位は昨年と同じ「翔」「斗」「大」がランクイン。女の子は「花」「菜」「莉」が昨年と同じトップ3だった。
名付けで重視したことを聞いた。1位は「読み・音の響き」(61.9%)、次いで2位は「画数」(47.5%)、3位は「漢字の持つ意味」(46.2%)だった。毎日何度も呼びかけるため、名前の「読み・音の響き」を最も重視するという結果になった。
「たまひよ しあわせ名前研究所」の栗原里央子顧問は、「コロナ禍前と後で、親御さんたちの名付けに込める思いに変化があったなと感じた。先行き不安定な情勢の中、はやりのものや目新しさよりも、安定感を重視する方が増えたように思う」とコメントした。
「たまひよ2021人気名前ランキング」は「たまひよ」の商品・サービス利用者が対象で、21年1月1日〜9月28日に生まれた赤ちゃんの名前を集計した。また、子どもの「名付けに関するアンケート」はたまひよのアプリ利用者を対象に、インターネットで行った。「名付けに関するアンケート」の調査期間は21年10月12〜13日。有効回答数は名前ランキングが21万1039人(男の子10万5784人、女の子10万5255人)、名付けのアンケートが3751人。
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